この記事では、青の魅惑的な宝石、ラピスラズリとトルコ石の違いに光を当てます。
トルコ石の和名として知られるターコイズと、その名の由来から、ラピスラズリとトルコ石の相性まで、詳しく解説します。
また、特別な現象であるターコイズインラピスラズリについても触れ、これら二つの宝石が持つ秘密を探ります。
- ラピスラズリとトルコ石の違いを解説
- 青の宝石、ラピスラズリとトルコ石の秘密
- ターコイズの和名がトルコ石
- トルコ石を名付けられた由来
- ラピスラズリとトルコ石の相場
- ターコイズインラピスラズリとは
ラピスラズリとトルコ石の違いは?
ラピスラズリとトルコ石の違い
ラピスラズリとトルコ石は、両方とも人気のある宝石で、美しい青色を特徴としていますが、いくつかの点で異なります。以下に主な違いを挙げます。
ラピスラズリ
主に硫酸ラズライト(青色をしている鉱物)から成り、カルサイト(白)や黄鉄鉱(金色の輝きを持つ)などの鉱物を含むことがあります。アフガニスタンが有名な産地で、古代より装飾品や顔料として珍重されてきました。
価値
高品質であればかなりの価値があります。
深い青色で金色のピリテが少ない高品質のラピスラズリは高価です。
希少性
高品質のラピスラズリは希少で、価値を高めます。
パワーストーン効果
知恵や真実を高めるとされています。
人気
歴史的な文脈と現代デザインの両方で好まれています。
加工しやすさ
比較的柔らかいため、彫刻しやすいです。
男女の受け
男性にも女性にも受けますが、男性の王族との強い歴史的な関連があります。
装飾への利用
深い青色は装飾品で高く評価されています。
トルコ石
トルコ石の外見的な特徴には、鮮やかな青から青緑色が含まれます。
この色は銅の含有によるものです。しばしば、トルコ石には褐色から黒色のマトリックス(母岩)や静脈が見られ、これが各石に独特の模様を与えています。
トルコ石の色や模様は採掘場所によって異なるため、さまざまなバリエーションが存在します。。
価値
ユニークな色と歴史に価値がありますが、高品質のラピスよりは一般的に安価です。
特にマトリックス(母岩)がないものが高価です。
希少性
高品質のトルコ石、特にマトリックスがないものは非常に希少です。
パワーストーン効果
保護と癒しに関連しています。
人気
南西部スタイルのジュエリーで特に人気があります。
加工しやすさ
モース硬度が約5~5.5で、傷がつきやすい一方で、適切に扱えば長持ちします。
柔らかく多孔質であるため、加工は困難なことがありますが、独特の処理が可能です。
モ
ース硬度が約5~6であり、ラピスラズリと同様に扱いがやや繊細ですが、適切なケアで長く楽しめます。
男女の受け
ネイティブアメリカンや南西部のジュエリーで男性にも女性にも人気があります。
装飾への利用
明るい色とユニークなパターンは装飾品でお気に入りです。
トルコ石とターコイズは同じ??
「トルコ石」と「ターコイズ」は実は同じ鉱物を指しています。
これらは地域や言語によって異なる呼び方がされていることがあります。
化学的にはどちらも同じ銅アルミニウムリン酸塩鉱物で、その特徴的な青色や青緑色は銅イオンによって引き起こされます。
「ターコイズ」は英語でこの鉱物を指す言葉であり、「トルコ石」は日本語での呼び名です。
名前の由来は、中世ヨーロッパにおいて、この鉱物がトルコ経由でヨーロッパに輸入されたことにちなんでいます。
トルコ自体が主な産地であったわけではありませんが、トルコを通過するトレードルートが使われたため、この名前がつけられました。
ターコイズ(トルコ石)は古代から装飾品やアミュレットとして使用されてきました。
その鮮やかな色と独特な模様は、多くの文化で美しさと保護の象徴とされています。
この鉱物は柔らかく、モース硬度は約5~6程度なので、ジュエリーとして加工する際には慎重に扱う必要があります。
また、光や化学物質によって色が変わることがあるため、保管や手入れにも注意が必要です。
ラピスラズリとトルコ石の相性は?
ラピスラズリの特性
内面の発見と自己表現
ラピスラズリは「真実の石」とも呼ばれ、内面の真実を明らかにし、自己表現を促進する力があるとされています。
インスピレーションと創造性
芸術家やクリエイターに愛される石であり、新しいアイデアや創造性を刺激すると言われています。
精神的な成長と平和
内面の平和をもたらし、精神的な成長をサポートするエネルギーを持つとされています。
トルコ石の特性
保護と浄化
トルコ石は強力な保護石であり、持ち主をネガティブなエネルギーや外的な影響から守るとされています。
コミュニケーションと調和
コミュニケーション能力を高め、人間関係の調和を促進する効果があると言われます。
癒しと平穏
心身のバランスを整え、心の平穏をもたらす力があるとされています。
相性について
ラピスラズリとトルコ石は、一見すると異なる特性を持っているように思えますが、実は補完し合う関係にあると考えられます。
ラピスラズリの持つ内面への洞察と自己表現の促進は、トルコ石のコミュニケーション能力の向上と調和に寄与し、相互の関係性を深めることができます。
また、トルコ石の保護と浄化の力は、ラピスラズリがもたらす精神的な成長の旅の中で生じる可能性のあるネガティブな影響から持ち主を守ることができます。
そのため、これら二つの石を組み合わせることで、互いのポジティブな特性を増幅させ、持ち主により大きな精神的なサポートとバランスをもたらすことができると考えられます。
誕生石がラピスラズリなのは9月、12月のどっち?
9月と12月の誕生石は、一般的に異なる石が割り当てられています。
9月の誕生石はサファイア、12月の誕生石は、伝統的にはターコイズ(トルコ石)がよく知られています。
タンザナイトやラピスラズリも12月の誕生石として認められています。
9月の誕生石: サファイア
サファイアは、その深い青色で知られているコランダム(アルミニウム酸化物)の宝石品質の形態です。
サファイアには青以外の色(ピンク、オレンジなど)の変種もありますが、9月の誕生石としては一般に青色のサファイア、クンツァイトが指されます。
9月の誕生石: クンツァイト
クンツァイトは柔らかなピンク色で、1902年にカリフォルニアで発見されました。
この宝石は「心を開く」や「リラックス」を意味し、愛や平和の象徴とされています。
12月の誕生石: ターコイズ、タンザナイト、ラピスラズリ
ターコイズ
鮮やかな青緑色が特徴で、古来から幸運の石や保護の象徴とされています。
タンザナイト
深い紫青色が特徴の比較的新しい宝石で、1960年代にタンザニアで発見されました。12月の誕生石としては近年になって追加されたものです。
ラピスラズリ
濃い青色が特徴で、金色のピリテの内包物が見られることもあります。ラピスラズリが12月の誕生石とされることもありますが、これは地域や伝統によって異なる場合があります。
したがって、9月の誕生石はサファイアであり、日本やアメリカではラピスラズリは含まれていません。
ただしイギリスでは含まれています。
ターコイズインラピスラズリとは?
「ターコイズインラピスラズリ」(Turquoise in Lapis Lazuli)は、ラピスラズリの中にトルコ石(ターコイズ)が含まれている特殊な鉱物構造指す言葉です。
これは自然界では比較的珍しく、両方の鉱物が同じ場所で形成される特別な地質学的条件下でのみ発生します。
ラピスラズリは主にラズライトという鉱物から構成されており、美しい深い青色が特徴です。
一方、トルコ石は銅を含むリン酸塩鉱物で、その色は天空の青から緑がかった青色まで様々です。
これら二つの鉱物が同じ岩石内で発見される場合、トルコ石がラピスラズリの青いマトリックスの中に埋め込まれた形で存在します。
このような組み合わせは非常にユニークで美しく、宝石や装飾品としての価値が高まります。
ターコイズインラピスラズリは、その鮮やかな色のコントラストと珍しさから、ジュエリーや装飾品として非常に魅力的な素材となります。
このような特別な石は、天然石愛好家やコレクターの間で特に価値があり、独自の美しさとパワーストーンとしての意味を持つとされています。
ただし、このタイプの石は非常に珍しく、市場で見つけるのは困難かもしれません。
まとめ: ラピスラズリとトルコ石の違いは?
- ラピスラズリは硫酸ラズライトが主成分
- トルコ石は銅とアルミニウムのリン酸塩鉱物
- ラピスラズリはアフガニスタン産が有名
- トルコ石の主な産地はアメリカやイラン
- ラピスラズリには金色のピリテが含まれることがある
- トルコ石には褐色から黒色のマトリックスが含まれることがある
- ラピスラズリのモース硬度は約5~5.5
- トルコ石のモース硬度は約5~6
- ラピスラズリは古代エジプトやメソポタミアで珍重
- トルコ石はアメリカ先住民や古代ペルシアで価値を置かれた
- 「トルコ石」と「ターコイズ」は同じ鉱物を指す
- 中世ヨーロッパではトルコ石がトルコ経由で輸入された
- トルコ石は装飾品やアミュレットとして古代から使用された
- ラピスラズリとトルコ石は精神的な成長や保護の象徴とされる
- ラピスラズリとトルコ石の組み合わせは互いの特性を増幅させると考えられる